「人に代わって機械が働く」そんな世界を実現に導く最新技術とは

2020/4/23 #5G,#IoT,#AI

デジタル技術の進歩は著しく、私たちの身の回りの様々な場面で、今まで人が行ってきたことを機械(ロボット、システム)が行えるようになりました。これにより近い将来、人の仕事の何割かは機械に取って代わられるという話も聞きますが、本当にそんな世界は来るのでしょうか。来るとしたらどんな技術がそれを後押ししているのでしょうか。今回は、最新の技術の一部について、最低限知っておきたいポイントをご紹介します。

最近注目が高まっている最新技術

AI[エー・アイ]

Artificial Intelligence の略で、「⼈⼯知能」とも訳されます。簡単に⾔えば「⼈の思考をシミュレートするシステム」で、さらに学習することで賢くなるという特徴があります。プロの棋⼠と対極する将棋ロボットから、現在ではエアコンや炊飯器などの家電にまで、その技術が活かされています。

IoT[アイ・オー・ティー]

Internet of Things の略で、「モノのインターネット」とも訳されます。あらゆるモノが、インターネットとつながることで、「離れた場所の情報を得る」「離れた場所から操作する」といったことが可能になることを指しています。たとえば、「工場の機械の故障を自動で知らせてくれる」ことができたり、「家のエアコンを外出先から操作」できるようになったのも、IoT 技術の発展によるものです。

RPA[アール・ピー・エー]

Robotic Process Automation の略で、日本語では「ロボットによる業務自動化」などと訳されています。人がPCを使って行う作業をプログラムに記憶させる事で、自動で代行させる仕組みを指します。定例的な業務やルール(手順)が決まっている業務と相性が良いと言われています。

VR[ブイ・アール]

Virtual Reality(バーチャル・リアリティ)の略。⽇本語では「仮想現実」などと訳されています。映像を映し出すゴーグルなどを装着して、今いる場所の景⾊とは違う世界を、あたかも「そこにいるかのように」体験できる技術です。ゲームなどで多く活⽤されていますが、他にも、「海外の観光地を体験できる」「家を建てる前に、完成イメージを体験する」「医療現場で、⼿術の様⼦を体験できる」など、さまざまな分野で活用されはじめています。

これらの最新技術は、すでに活用が始まっています。

ビジネスへの活用事例【1】

AI×RPAで、手書き伝票の記載内容のデータ化を自動化

⼿書き⽂字は書き⼿⼀⼈ひとりの「くせ」があるため機械で読み取ることが難しく、データ化する際には⼈が読み取り、⼊⼒することが⼀般的でした。ある企業では「AI」にさまざまな⼿書き⽂字を「学習」させ、その認識率を⾼め、実⽤に耐えうるまでのレベルに達しています。また、そうしてデータ化したものを使って、社内の基幹システムへ連携する際などに「RPA」によって作業を⾃動化し、効率化を図っています。
「AI」と「RPA」をマッチングさせこれまで⼈が担当していた業務を⾃動化することで、業務を上流から下流まで機械化でき、その結果コスト削減や⼈的資源の有効活⽤といった効果が⽣まれているのです。

ビジネスへの活用事例【2】

「AI」と「IoT」の組み合わせが、「自動運転」の実現に

近年、ニュースなどでも取り上げられる、⾃動⾞の「⾃動運転」は、まさにAI とIoT の組み合わせ活⽤の代表例です。
⾃動⾞の周囲の状況を各種のセンサーで認識し、⽬的地に向けてハンドルやアクセルの操作を⾃動で⾏う。そこには、⽇々の運転から学習し、進化する「AI」の技術が必須となっています。
また、そこに「IoT」が加わることで、⾞両の運⾏データを信号機の制御に活かし渋滞を減らしたり、⾞両管理、事故発⽣時の⾃動通報、など、カーライフを変えるさまざまな活⽤が期待されています。

技術が進めば社会も変わる。
これからの最新技術にも、注目していきましょう。

技術開発は日進月歩。昨日不可能だったことが、今日可能になる、といったことはもはや珍しくありません。また、最新の通信規格である「5G」もスタートし、これら最新技術の活用がますます広がることも予想されます。これらは、2016年に日本政府が提唱した「Society5.0」という、IoT、ロボット、AI、ビックデータ等の先端技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れ、格差なくサービスを提供することで経済発展と社会的課題の解決を目指す社会の実現においても不可欠な技術です。
最新のデジタル技術は、もはや私たちになくてはならいものです。日々進化するこの技術の変化を注視し、自らのビジネスに取り入れ、より良いものにする1つの手段としてはいかかでしょうか。

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